「メランコリー」

ここはどこなのか

イメージの中にボクは存在せず

他人の右脳に歪んだ鏡像が示される

忘れたい記憶が復讐の旗を翻している

クスリだとか癒しだとか音楽だとか芸術だとか真実だとか事実だとか哲学だとかＣ言語だとか権威だとか

実力だとかコネクションだとか見た目だとか生まれつきだとか

無意識だとか前意識だとかエロスだとかタナトスだとか

歴史だとか国家だとか戦争だとか平和だとか

言葉だとか説得だとか

全てが無意味だと何故気づかないのか？

流されることしか出来ない制限された日常の中でなぜ体を世界へと叩きつけないのか

全ては嘘なのだ、このメランコリーに支配されたバベルの塔の

高さ２６６５ｍの吹き抜けを舞っている

支配された物語なのだ

２００５／５／２