2023年7月 ←5月

7月8日（土） 左京区岡崎の京都市京セラ美術館で、「ルーヴル美術館展　愛を描く」を観る。ルーヴル美術館の中から「愛」を題材とした絵画を選んで行われる展覧会で、2会場を利用して行われるかなり大がかりなものである。 愛の神、アモルを始め、アダムとエバ、ディアナ、マルスとヴィーナス、パンとシュリンクスなどを題材とした絵画が並び、「愛」とは何かが問われる。 西洋においては悲恋が題材として好まれたようで、悲劇的に終わった愛の作品がいくつかならんでいる。一方で男にとっては愛は暴力、女にとっては愛は魔術のようなものと結びついており、そうした主題を描いた作品もいくつか観られた。 キリスト教の時代に入ると、「慈愛」が題材として選ばれるようになり、「放蕩息子の帰還」などが題材として選ばれるようになる。 またオランダ絵画では娼婦がモチーフとして現れるようになり、女遊びが粋なものとして描かれ、フランス絵画では恋の遊びが描かれるようになる。 最後の展示会である「死に至る愛」のみ写真撮影可であり、多くに人が作品にカメラを向けていた。